講義要旨
ICFプロフェッショナル認定コーチでもある平本氏を講師に、組織の良好なコミュニケーションの構築、利用者に対する接遇面の向上をテーマにした研修会をワークショップ形式で行いました。
「対話」を基本とし、価値観の共有、チームビルディングのポイント、傾聴、コミュニケーションスタイル等のスキルを学びました。
具体的には、実際にボールを相手に投げることを通して、ペーシングの技法を習得したり、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを取り入れた効果的な質問について考えたり、ヒーロー・インタビューを行い、聞き手(インタビュアー)と話し手(ヒーロー)それぞれの気持ちになり、それまでの研修を生かした共感や傾聴を実践しました。
また、自分のタイプを知り、参加者をタイプ別に分けることによって、それぞれ違ったコミュニケーションのスタイルがあることを理解した上で、最後には8人ほどのチームでフラループを運ぶゲームを通して、チームビルディングを体感しました。
感想等
当協会の研修としては初めて取り上げる内容でしたが、参加者からは「様々な手法で互いのことを理解し、業務に活かすという視点は今までなかったので参考にしたい」「職場の活性化につながることに期待できそうだ。いろいろな図書館の職員とコミュニケーションがとれてよかった」「座学ではなく、動きながらなので頭に入った。自分のコミュニケーションタイプを知ることによって、今後の相手への対応なども変わるように思う」等の感想が聞かれました。
初めは緊張気味でしたが、次第に表情が生き生きとし、参加者はそれぞれ身をもって経験できたように感じました。組織の良好な人間関係は、より良い利用者サービスにもつながります。
今後も画一的な内容にとらわれずに、図書館職員のスキルの向上につながるような研修会や場の提供を考えていきたいです。