講義要旨
○「神奈川県行政資料アーカイブ」の構築 (石原 眞理氏)
「神奈川県行政資料アーカイブ」の構築については、県政情報センター、公文書館、県立図書館の3機関により、「神奈川情報デジタルアーカイブ」の目的に沿い、登録する情報の範囲を決めたのちに行った。その中で、県政情報センター、公文書館、図書館の3者により役割分担を、覚書を交わすことにより明確化した。また、公開についてはオープンデータとして提供するためソフトウェアとしてCKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)を採用した。資料の二次利用については、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる表示を行っている。
○「神奈川デジタルアーカイブ」の製作と運用(白石 智彦氏)
・デジタルアーカイブの定義・利点について基本的な説明があった。また、現在までの神奈川デジタルアーカイブ事業の流れとして、2005年の試行から始まっており、2012年からは県立公文書館と共同で県立図書館のホームページ上で運営を開始した。
・神奈川デジタルアーカイブは原資料の鮮明な映像を提供することで、県立図書館所蔵資料の多彩さや魅力を広く一般にPRすることを目的としている。
・神奈川デジタルアーカイブの作り方について具体的な方法の話があり、特に著作権の取扱いは留意する。
感想等
講師の方々には具体的方法を順序よく説明していただき、大変分かりやすい講義でした。その講義の中でも特に驚いたことは、県立図書館の職員が手作りでデジタルアーカイブを構築し運用していることでした。県立図書館の取組は他の図書館では真似をすることは難しいとは思いますが、何か一つでもチャレンジ出来ることがあれば実行したいと思います。