講義要旨
○施設概要等の説明
国立国会図書館東京本館職員の案内により、館内映像の視聴(約15分間)及び館内見学(約1時間)があった。
国立国会図書館は国立国会図書館法により設置され、東京本館、関西館及び国際子ども図書館の3館からなる唯一の国立図書館である。
東京本館は本館及び新館からなり、両館とも地上階及び地階に書庫を有し、併せた収蔵能力は約1,200万冊、蔵書数は約4,200万点となっている。(平成26年度)本館では本を、新館では雑誌を閉架式により収蔵している。1日の利用人数は平均で1,908人となっている。
関西館では国内博士論文及びアジア言語資料等を、国際子ども図書館では児童書及び児童雑誌等を収集・収蔵している。
○館内案内及び見学
同館職員の案内により地階及び地上階の主な館内設備等を見学した。
利用者は登録利用者カード又は当日利用カードのいずれかにより入館し、利用者端末における資料検索及び請求により、本又は雑誌等の閲覧を行うことができる。
地下8階、地下4階及び地下1階では書庫における雑誌やマイクロフィルムの収蔵状況を視察した。書庫内では害虫等の混入防止のため、靴カバーを着用する等、空調管理を含め、資料の保存が徹底されていた。
資料のマイクロ化及びデジタル化が進められており、新聞はマイクロ化、本は1,968年発刊分までをデジタル化、雑誌は2,000年発刊分までがデジタル化されている。
専門書については各専門室に集められており、人文総合情報室や古典籍資料室、憲政資料室、新聞資料室等がある。
○感想等
国内唯一の国立図書館として、同館の強い使命感と確かな技術により、資料の収集、保存及び活用等が、丁寧かつ確実に行われていると感じた。