1 概要説明
「生命の星・地球博物館」は、地球と生命・自然と人間がともに生きることをテーマに活動し、県民に親しまれる開かれた博物館を目指して1995(平成7年)年3月に開館。
館内には、「地球を考える」、「生命を考える」、「神奈川の自然を考える」、「自然との共生を考える」の4つの総合展示室及びジャンボブック展示室、常設展示の理解を深める映像等を上映する「SEISAミュージアムシアター」、自然誌関係の図書や雑誌等の閲覧や来館者の相談窓口としての「ミュージアムライブラリー」が設置されている。
本研修では、主に「ミュージアムライブラリー」について、土屋氏から説明があった。
2 「ミュージアムライブラリー」について
本ライブラリーは、閲覧室211㎡、書庫211㎡で、平成30年度は98,136人が利用しており、所蔵資料数は、図書資料のうち、和書が約29,000冊、洋書が約4,600冊、逐次刊行物は、和雑誌が約3,200タイトル、洋雑誌が約670タイトルを所蔵している。これらの所蔵資料は、学芸員の調査研究用の図書のため、貸出はしておらず、この点が公共図書館や大学図書館と異なっている。
その他、講師から選書のスキルアップを図る方法や、ミュージアムライブラリーならではのサービスやリファレンス等について、事例を挙げながら説明があった。
3 館内見学
始めに標本製作室、収蔵庫等のバックヤードを訪問し、その後、ミュージアムライブラリー、各総合展示室の順に見学した。
収蔵庫では化石コレクション、ライブラリーでは大船フラワーセンター寄贈の古書等の貴重な資料を閲覧させていただいた。
4 感想
三葉虫の化石の写真と実物を見比べて、大きさ等、写真と実物では印象が大きく異なるものでした。これについて、講師は、「図書も一緒で、PDFは便利だが、書籍特有の要素(大きさ、重さ、活字の味わい、におい等)を削除しているため、原本を持っていることが重要である」とおっしゃっていました。今後デジタル化が進んでいくなかで、オリジナルがいかに大切であるかを学ぶことができました。
5 当日配布資料(会員限定)
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