1. 見学会概要
(1)関東学院大学 横浜・関内キャンパスについて
2023年4月に地上17階・地下2階建ての都市型キャンパスを開校した。金沢八景キャンパスより2学部1学科(法学部、経営学部、人間共生学部コミュニケーション学科)が関内キャンパスに移転された。地下1階から地上5階まで市民にも開放している。
学生数:約3,700名
特徴:企業や自治体、地域と深く関わりながら学ぶ社会連携教育の拠点

(2)デジタル図書室について
図書館という独立した建物ではなく、ビルのワンフロアという限られた空間でこれまでと同じレベルの蔵書と利用者へサービスをどのように提供するのか検討され、以下5つのコンセプトの下、図書室が構築された。
【5つのコンセプト】
① 電子リソースを中心に提供する
② ハイブリットに紙書籍も提供する
③ ICTを効果的に活用する
④ 居心地の良い空間をつくる
⑤ 資料や情報と利用者をつなぐ場として
【基本情報】
職員数:専任職員1名、カウンター業務は委託(スタッフ5名)
開室時間:平日・土曜8:50~19:00 ※試験期間は休日も開室(一般利用者の利用は不可としている)
所蔵冊数:10,000冊(5階図書室)+3,000冊(6~8階ラーニングコモンズ)
電子ブック数:23,000冊+サブスクリプション
配置資料:開設時に貸出冊数の多いタイトル・学部希望NDCを抽出し本館(金沢八景キャンパス)より移動
貸出:自動貸出機・専用のアプリより貸出推奨(アプリ推奨し、カウンターの定型業務を減らしている)
ICタグ:関内デジタルキャンパス所蔵の資料は全てICタグ化されており、蔵書点検の簡便化につながっている
2. キャンパス見学
[1階:KGU Climbing & Running Station Supported By On]クライミングができる部屋やランニング用品のレンタル、シャワールームが完備されている(要予約・有料)
[2~3階:テンネー記念ホール]設立者のひとりテンネーに因んだ654名収容可能な大ホール、コンサートや講演会などにも利用される
[4階:コワーキングスペース]利用登録を行えば、学外者も利用可能(有料)
[5階:デジタル図書室]詳細は1(2)のとおり
[6階~8階:ラーニングコモンズ]各階に合わせた資料も配架されている(英語多読本、旅行ガイド、新書、文庫、娯楽雑誌等)
[17階:スカイビューテラス]横浜スタジアムや天気が良ければ富士山を見ることができる
3. 感想
デジタル図書室だけでなく、横浜・関内キャンパス全体を見学し、また、大学全体のコンセプトやサービス導入の経緯まで丁寧にご説明いただき、大変参考になりました。また、全館の蔵書はOPACから検索・取り寄せることができ、1~2日で利用者の手に届くというシステムになっており、デジタル図書室は限られた蔵書数の中、ほかの図書室と大差のないサービスを行うための工夫がみられました。電子書籍やアプリ貸出、デジタルサイネージといった最新の技術を取り入れた取り組みを知ることができました。アンケートでは「大学内の雰囲気や本が身近に感じられる工夫がみられてとてもよかったです。」「デジタル図書館という名称ですが、学ぶ環境が本に囲まれているのが印象的でした。」との感想が寄せられ、参加された方にも好評でした。デジタルと冊子を融合させた試みを、今後の図書館業務に生かせるよう努めていきたいです。
