協会報(~239号)

図書館総合展が開催されました!

2012年3月19日 09時42分 [管理者]
●図書館総合展が開催されました!

 

 平成16年11月24日から26日まで、パシフィコ横浜で、第6回図書館総合展が開催されました。 横浜での開催は今回から、当神図協も後援団体として、初めての参加をいたしました(ブース展示とフォーラム)。
 初日、一般入場に先立ち、開会式が行われました。図書館総合展運営委員会松本吉史委員長や、IFLA事務局長ラス・ラマチャンドラン氏の挨拶の後、河野誠協会長が、松沢県知事のメッセージを代読し、神奈川県資料室研究会(事務局 県立川崎図書館 以下、神資研と略す)の岩田文隆会長らと共に、テープカットをしました。

ブース展示について
 協会のブース展示は、広報委員会が担当しました。4m×2mのブースを、神資研と協力しながら共同で利用しました。
 今年度は協会のPRのために何か広報資料を作る、という課題が元々あったので、各加盟館にご協力を頂き、リーフレット『本と情報の森へ! 神奈川の図書館一覧』を作成し、総合展で配布を行いました。(リーフレットダウンロードはこちら)  また、加盟館についても広く一般の方に知って頂こうと、利用案内・館報を集めて、ブースでの展示用としました。
 他に、協会に関するパネル展示、ノートパソコンでの協会ホームページの紹介(ダウンロードしたもの)、協会出版物『郷土資料集成』の案内、協会報の展示などを行いました。水色を基調とした飾り付けで、協会らしさを表現できたと思います。
 会場の一番奥という目立ちにくい位置でしたが、加盟館の皆様のおかげもあり、時には通路に来場者が溢れるほどの盛況振りでした。
 アンケートでは、リーフレットと、利用案内・館報の展示が好評でした。低予算で工夫したブースを「(営業目的で派手な)企業ブースと肩を並べて参加する意気込みを買いたい」と励ます言葉もありました。

他のブースやフォーラムについて
 広報委員が見聞きした総合展スナップです。まずは、他のブースについて。
◇ICチップを使ったシステムの展示が目立ちました。使い勝手も良くなってきているので、後の問題はコストかなと思いました。
◇オンラインデータベースの展示が多い中、紙媒体の資料保存についていくつか展示がありました。
◇自動で出納が出来る書庫システムと、昔乍らの木製書架とが、一つの場所で並んでいるのも不思議でした。図書館像の変化の時期?
◇耐震用書架、簡易製本の機械など是非自館に導入したいと思う機器備品がたくさん展示されていました。
◇雄松堂の古い写真は興味深かったです。
◇企業ブースのアンケートは記念品付き。無償のアンケートには限界があるのでは?

続いて、フォラーム(Fと略す)やプレゼンテーションプログラム(Pと略す)について。
○「イラスト分類シールのつかい方」赤木かん子氏(児童文学評論家)(埼玉福祉会P)
 分類や数字のわからない子どもたちが本を探しやすくなるように十進分類をやめて新たなカテゴリー(ファンタジー・おばけ・ペットなど130種類)を考えイラストシールを作りました。
 絵に意味があるので子どもはすぐ覚えて自分で探せるようになります。本が見つかるとうれしい、楽しいと利用は増える、図書館活性化に役立つというわけです。元気なお話を聞いてパワーをわけてもらいました!
○「創業90周年記念講演会 対談 五木寛之・中田耕治『文学と知的空間』」 (キハラ㈱F)
 五木氏は現在横浜在住ということで親近感を持ちました。参加者には五木氏の著書「風の記憶」(角川文庫)が謹呈され、会場はほぼ満席でした。
 対談は両氏の図書館や本にまつわるエピソードを中心にすすめられました。五木氏は幼少期に図書館と棟続きの家に住んでいて、閉館後の図書館が絶好の遊び場だったそうです。ユーモア溢れるお話をたくさん聞くことが出来ました。
○「ワン・パーソン・ライブラリー -少人数スタッフによる図書館経営-」(神資研F)には、当神図協会員、大井町図書館の丸本さんがパネリストとして出席しました。

  今回初めて「総合展」に行った、という方もいらしたのでは?主催者からの報告によれば、入場者は3日間で合計17,635人だったそうです。次年度も引き続き横浜での開催が予定されています。協会の参加は検討中ですが、ご意見・ご感想・出展についてのアイデアなどをぜひお寄せ下さい。

(広報委員会)

(更新:2012年3月19日 09時42分)