神図協この1年の動き/郷土・出版委員会
2012年3月21日 10時53分 [管理者]郷土出版委員会の現状
郷土出版委員会では、『郷土資料集成』の続編刊行を目指し、これまで県内各地に残る「皇国地誌残稿」の未刊行分の収集に努めてきた。各地の市町村史編さん事業がすすむ中、相当数資料の収集に成果を上げています。
『郷土資料集成』翻刻編13集、特別編2集を刊行してきた郷土出版委員会ですが、平成16年に神奈川県立図書館が創立50周年を迎えるにあたり、特別編の第3集として『神奈川県図書館協会の歩み』を刊行することにより、県立図書館開館50周年事業への協力を果たしました。
平成19年度に入り、協会事務局と郷土出版委員長の協議の結果、委員会は神奈川県図書館協会の80周年記念事業に協力することとなり、いったん『郷土資料集成』の続編刊行作業を留保し、先述の記念誌(特別編第3集)から漏れた図書館人の伝記および記念誌に掲載できなかった協会の歩みを刊行することを決定しました。 実際の作業としては、前回の編集で漏れた図書館人の伝記と平成10年に刊行された『神奈川県図書館年表 1978-1998 ―神奈川県図書館沿革略譜稿Ⅱ―』以降本年まで10年分の内容をまとめて1冊とし、平成20年10月に開催予定の神奈川県図書館協会創立80周年記念事業にあわせて刊行します。
具体的な編集内容としては、各図書館人の伝記原稿を収集整理するとともに、年譜の続きを平成19年度内にまとめ、原稿内容の検証にかかります。
この伝記集と最新の県下図書館年表となる『神奈川県図書館沿革略譜稿Ⅲ』(仮称)をまとめた暁には、神奈川県の図書館史に関わるレファレンス資料が揃うこととなります。
しかし、ごく最近の図書館人であるにもかかわらず、予想以上に資料が集まらずに掲載を見送る方も2、3にとどまりません。そうした観点から見ても、この機会にまとめておかなくては永久に図書館界から忘れ去られる図書館人もいるものと思われます。