協会報(~239号)

厳しい時こそ図書館相互の連携を

2012年3月15日 13時10分 [管理者]
厳しい時こそ図書館相互の連携を

神奈川県立図書館長 神奈川県図書館協会長 横田 和浩
 

 今年の6月から、神奈川県立図書館長に就任し、あわせて神奈川県図書館協会長を務めさせていただくことになりました。図書館の仕事に初めて携わり、毎日が新しい出会いの連続であり、楽しく汗をながしながら精一杯頑張っていますので、皆様の暖かい御支援をおねがいします。
 県立図書館はJR桜木町駅から徒歩10分の緑を多く残している小高い丘、紅葉ヶ丘地区にあります。周辺には県立音楽堂、県立青少年センター、横浜能楽堂などの文化施設や散策路、池などを配した日本庭園のあるかもんやま掃部山公園があり緑濃い丘陵をなしています。
 こうした最良の自然環境のなかで、一人でも多くの方々が図書館を利用し、学習ニ-ズ、調査研究、レクリェーション等に役立てられるよう課題解決型のリサーチ・ライブラリーへの展開を目指して職員一同努力しているところです。
 会員の皆様には、それぞれの経営主体の財政状況や地域状況等によりご苦労の多いことと思います。ご案内のとおり、社会経済情勢は依然、低迷が続いており、国、地方を通じて財政状況は厳しく、新規事業はもとより既存事業の予算確保も、年々思うように出来ない団体も多いのではないかと思います。こうした時こそ、当協会の総会、各委員会等での議論や情報交換を密にし、知恵を出し合って難関をのりこえなければと思います。
 今、社会全体が大きな時代の転換期の中にいます。色々な場面でシステムの転換が行われています。生涯学習社会の中核施設として、図書館が今後ますます発展するには、利用者の要望に的確に応えていくとともに、情報の拠点・発進基地として能動的に機能することも大切なことと考えます。この為にも、公共・大学・専門図書館等の相互協力による、情報・資源の共有化を図るシステムづくりが必要であり、相互のネットワークのより一層の充実化に努めて行きたいと考えています。
 今協会の役割は、ますます大きくなります。魅力ある図書館づくりに皆さんと共に、全力投球してまいりますので、よろしくお願いします。