協会報(~239号)

その他

2012年3月23日 13時48分 [管理者]
特集:東日本大震災と県内図書館 アンケート「震災の影響について」

6 その他 

  
 図書館の防災を推進していくためにはどうしたらいいのかなど、多くの図書館から様々なご意見があり、関心の高さがうかがわれます。

○公共図書館
 ・ 災害発生時の館内放送、避難経路、避難場所への誘導方法などの
    マニュアルの整備・確認
 ・ 関連資料の収集と提供(日頃からの資料収集とともに、自治体や
    インターネットから得た最新の情報を臨機応変に提供する)
 ・ 図書館施設の耐震・安全管理
 ・ 停電が長時間続いた場合、書架が転倒、ガラスの破片が散乱、ド
    アの変形で閉じ込められた場合など、様々な状況でのマニュアル
    の検討
 ・ 全職員へのAED の使用法の訓練
 ・ 県立図書館等で県内図書館の被災状況・休館状況などの把握と情
    報提供、被災地図書館への支援のとりまとめをして欲しい

○大学図書館
 ・ 所蔵資料を活用して、利用者へ防災に関する注意を喚起する
 ・ 県内図書館で災害時の資料提供、職員派遣など相互の支援体制の
     構築(館種によって部会があればなお良い)
 ・ 防災計画が重要(図書館の親機関により対応が異なるので、図書
    館と他部署との連携を重視する)
 ・ 阪神大震災の対応例を見たところ、避難所に指定されていなくて
    も図書館施設を被災者に開放した事例があった。図書館は書架に
    よりプライバシーが守られやすいのでこのような支援方法も
    ある。
 ・ 春休み期間だったため、学生も一般利用者も少ない状況だった
    が、これが多くの来館者がいる時期だったら、職員が一人の時間
     帯だったらと考えると課題が多い
 ・ 書架の配置や図書の置き方など、見直しが必要

○専門図書館
 ・ 収蔵庫内での職員の安全が守れるかどうか、職員の帰路をどうす
    るかなど問題が多い
 ・ 避難してきた市民について、自治体が対応し図書館は場所を提供
    するのみという取り決めであるが、上手く実行されるかどうか