協会報(~239号)

コンソーシアムを考える

2012年3月15日 10時33分 [管理者]
大学図書館委員会
●コンソーシアムを考える


 
前年度からの継続テーマとして今年度もスタートしたが、5月に入って突然「横浜市内大学間学術・教育交流協議会」から、今年度の事業として総会で「横浜市内大学図書館コンソーシアム」の創設推進組織として「横浜市内大学図書館コンソーシアム準備委員会(仮称)(以下、準備委員会という。)」の設置が承認されたので検討してほしいと要請された。
 大学図書館委員会のメンバーと、準備委員会のメンバーは7校中5校が重なっている。しかし、この委員会は、テーマがあって委員会が招集され、成果をみて解散される特別委員会ではない。ほぼ公共図書館主体で編成されている神奈川県図書館協会の委員会の中にあって、唯一大学図書館主体の委員会として、大学図書館と公共図書館を繋ぐパイプ役を果たし、大学図書館間の調整を図って、公共図書館との長期にわたる緩やかな連携を目指すのが目的である。そのため、テーマは設けているが、個々の大学が抱える、その時々の緊急課題がテーマとなることも往々にしてあり、明確な結論が出せないまま議論を重ねているのが現状である。準備委員会からの要請もあり、今年度はその動きも加味して会合を重ねていった。
 第1回目は、相模女子大学で行われ、前年度の総括とともに、電子ジャーナルの包括契約に関する、新たに派生した問題点に触れた。
 第2回目は、鶴見大学で行われ、前述した準備委員会への対応について協議することに終始した。
 第3回目は、東海大学で行われ、準備委員会のその後の進捗状況及び企画委員会からの要請である「総会の質問に端を発した、公共図書館と大学図書館の更なる連携に向けた具体的な方策―でき得ることなら特別委員会設立、または大学図書館委員会に公共図書館のメンバーを加える」件について協議したが、総会での質問の趣旨とは異なることから、現状を維持したいという結論になった。続いて、11月初旬から中旬にかけて、私大図書館協会が主催した、オハイオ州、ノースキャロライナ州のコンソーシアムの実態を見学研修してきた高橋委員から簡単な報告があった。
 3月に最終の委員会を関東学院大学で予定しているため、4月から12月にかけての活動報告とした。

<委員長代理 鶴見大学図書館事務長 飯島弥栄子>