協会報(~239号)

実りある研修を目指して

2012年3月15日 10時34分 [管理者]
研修委員会
●実りある研修を目指して


 
平成14年度研修委員会では14回の研修を企画・開催いたしました。(1月末時点で、12回まで終了し、参加者を現在募集中の研修が2回残っています。)
 施設見学として、2001年9月にOPENした相模原市立橋本図書館、自動化書庫を所有している国際基督教大学図書館、2002年5月に全面開館した国際子ども図書館の3回を企画し、新しい施設や設備を紹介しました。
 講演は、近年関心の高い著作権や出版事情をテーマにしたもののほか、資料収集・蔵書評価やブックスタートの研修会では事例発表を合わせた企画をし、各図書館の現状やアイデアを参考にしていただけたことと思います。「インターネットとレファレンス」研修は依然人気が高く、検索媒体としてインターネットが主流になっていること、図書館サービスが多様化していることが伺えます。また児童奉仕関連の研修として実施した「手遊び・わらべ歌」「科学遊び」では、参加者が実際に声を出し体を動かしながら講義をすすめる形態を採ったことで、『楽しくわかりやすかった』『夏休みのイベントなどに役立てたい』といった感想をいただきました。こうした実践的な研修は今後やってほしいテーマとしてアンケートでも要望が多く、中でもおはなし会や選書・除籍の基準についてはとりわけ目立っており、学習の機会を設ける必要性を感じました。
 不況が深刻さを増す現在、限られた予算のなかどうしたらサービスを向上できるのかは、これからの図書館の課題であり、この研修会がそういった情報交換の場としても求められていることを理解し、来年度の研修に結び付け、また、図書館の抱えている様々な問題を取り上げて、企画・開催していきたいと考えております。今後も研修委員会主催の研修にご参加くださいますようお願いいたします。
 最後になりましたが、本年度研修会に会場提供、施設見学、講師派遣等様々な形でご協力いただきました加盟各館及び関係者の皆様に、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

<委員 川崎市立中原図書館 盛岡絵理>