特徴のある加盟館(第17回)逗子市立図書館
2012年3月19日 11時46分 [管理者]逗子市立図書館
明るく開放的な図書館がオープン!
今年4月17日、逗子市に待望の新図書館が開館しました。
建物は文化プラザホールとの複合施設ですが、北欧調の明るい開放的なイメージの全面ガラス張りの鉄筋コンクリート造り地上3階建てで、図書館部分の床面積は2,348㎡です。蔵書収容可能冊数も17万5千冊(開架10万冊、閉架7万5千冊)となり、旧館と比べるとかなり余裕があるように感じられます。
<<新しいサービス>>
*宅配・郵送サービス
借りたい本を図書館に出向かなくても自宅から電話1 本で申し込めば宅配で届けてもらえるという全国でも先駆的な有料の宅配サービスを始めました。市内であれば、図書6 冊まで片道350 円で利用できます。まだ利用者は少ないのですが、個々のライフスタイルに合わせ、今後、様々な利用がされていくのではないかと想像しています。
*特徴あるコーナーの設置
新図書館での特徴は、逗子発の手づくり絵本の展示(「逗子児童文学賞手づくり絵本コンクール」(市教育委員会主催)入賞作品約20点)や、逗子の特徴を生かした児童書の充実をめざしている点です。さらに逗子にゆかりのある文化人の著作物を集めたコーナーや行政情報コーナーも設置し、逗子の文化情報の発信地としての役割を担うこととなります。
*視聴覚・インターネットコーナー
視聴覚・インターネットコーナーのパソコン(8台)では、図書館所蔵のDVD・CD・ビデオテープの視聴や、インターネットの利用ができます。利用時間は、DVDなどの視聴がその録画・録音時間内で、インターネットは1時間以内となります。また、レファレンスツールとして、朝日新聞社の聞蔵と日経テレコン21を導入しています。
<<自宅からの検索が可能になりました>>
読みたい本などを探すときは、館内のOPAC (資料検索機)のほか、自宅のパソコン、携帯電話のインターネットによる検索で、図書館にある資料を探すことができます。また、自宅のパソコン、携帯電話のインターネットからも予約や借りている資料の確認ができるようになりました。
予約の申込は図書館のOPACを使う方が多いのですが、パソコン、携帯電話のいずれも利用できるためか、確保の連絡には予約者の半数以上がメールを利用しています。
<<逗子市立図書館協議会の設置>>
4月17日オープンの新図書館に先立ち、図書館法第14条に基づく図書館協議会を設置しました。委員は学識経験者、市民団体関係者、学校教育関係者など 5人で構成されています。なお、今年度は3回協議会を開催する予定です。
<<オープン後の様子など>>
ここ数年、利用者層が少しずつ変化し、主に高齢者の占める割合が増えていると感じていました。ところが、新館オープンによって、若者層の利用が多くなったように思われます。1階部分にある児童室は外から様子がわかり、安心して入ることができるためなのでしょうか、ことに、土日祝日は、朝から、親子連れで仲良く一緒に本を選んだり、子どもに読み聞かせをしてあげたりしている光景が見られるようになりました。オープン当日の来館者は約4,000人、貸出は4,200点を超え、その後の来館者も平日で1,500~1,600人、土日祝日は2,000人を上回り、貸出冊数、予約件数ともに増えています。(平成17年7月1日現在人口58,574人)
さらに、6月19日複合施設の文化プラザホールがオープンしたことにより、開場までの時間を過ごす方、催し終了後に利用する方などで混雑することもあります。
今後は、逗子文化プラザの施設として、市民文化の発信地としての役割に加え、市内にある高齢者施設や学校との連携を進め、地域に密着した図書館事業を展開していく予定です。
(逗子市立図書館 石渡 直子)