協会報(~239号)

「神奈川県図書館協会の歩み」刊行(郷土・出版委員会)

2012年3月19日 10時32分 [管理者]
●特集:神図協この1年の動き
「神奈川県図書館協会の歩み」刊行


郷土・出版委員会

郷土・出版委員会は、各館で所蔵する貴重書を翻刻し、その普及を図ることを目的として委員会活動を行っており、第1集「地誌篇」を昭和34年に翻刻して以来、平成10年刊行の「神社明細帳(三浦郡)」まで第13集を数えるに至っております。また、翻刻活動の特別篇として平成6年には「神奈川のふみくら―特別コレクション要覧」を、平成11年には「神奈川の新聞」(協会加盟館所蔵新聞目録)を刊行して参りました。 

平成12年以降、諸先輩委員の方々は、翻刻を行うのにふさわしい資料の発見に努められましたが、見出すことができず、特別篇として「神奈川県図書館協会の歩み」を刊行することとされました。

 今回の刊行は、県立図書館の開館に当たり、神図協が果たしてきた役割は大きなものがございましたことから、『神奈川県立図書館 50年の歩み』を補完する意味合いで刊行することとし、内容的には、県立図書館前調査部長の池田政弘氏が現職時代から執筆され、神奈川県図書館協会報に連載されておりました「神図協小史点描」に手を入れていただいたものを本編とし、史料編として、県内の図書館の発展に貢献された方々が、『神奈川県図書館史』の「県内図書館活動につくした人々」と、『神奈川県立図書館紀要第4号附録』の「戦後神奈川県内の図書館につくした人々」にそれぞれ登載されているため、これを一本化するとともに、「神奈川県の公共図書館地域計画」を登載することといたしました。

 これらは、いずれも神図協が参画し、あるいは深くかかわりながら公表されたものばかりでございますので、本協会の半世紀の区切りとして編集し、刊行することといたしたものでございます。

 本刊行に当たりまして、ご多忙の中を何度も私どもの投げ掛けにお応え頂きました池田様に感謝申し上げますとともに、公務多忙の折にもかかわりませず、人物小伝の打ち直し等、積極的に本刊行作業を推進頂きました委員の方々に、心からお礼申し上げます。

末尾ではありますが、本委員会は、貴重資料の翻刻に目的がございます。会員館の所蔵貴重資料の情報をお寄せくださるようよろしくお願いいたします。

<委員長 小田原市教育委員会図書館長大木 徹>