協会報(~239号)

図書館評価特別委員会「図書館評価」を考える

2012年3月19日 12時20分 [管理者]

図書館評価特別委員会 「図書館評価」を考える


 本委員会は平成17年度に特別委員会として立ち上げられました。
 神奈川県、横浜市、相模原市、大和市の公共図書館と、横浜国立大学、文教大学湘南の大学図書館から委員が出ています。
 任期は2年間なのでまだ途中経過ではありますが、現在の状況を簡単に報告いたします。
 一口に「図書館評価」と言っても、その考え方や方法には様々なものがあります。また、評価方法や評価手法は様々あります。また、そもそも図書館評価というもの自体があまり膾炙していないという事情もあります。そのため、「図書館評価」を行っているという場合でも、館によって、その内容や結果が大きく異なる場合があり、更に、そもそも評価を行っていないという図書館もたくさんあります。評価指標には、比較できるからより有用に働くという側面がありますが、まだその機能が十分生きていないのが現状です。
 本委員会では、最終的な目標を「図書館評価の方法を提案すること」としました。一定水準の、実現可能な評価方法を提示することにより、各図書館で評価を行いやすくすることが目的です。
 また、多くの図書館から同一の基準による評価結果が出れば、他の図書館と比較することにより、自館の長所や問題点を洗い出すことができます。それは図書館を運営していく上での良質な指針となりうるでしょう。
 そのため、まず図書館評価というものがどういうものなのかを研究することからはじめました。   
10月には図書館評価の歴史や手法についての講義、1月には現在の図書館評価の実態についての講義がそれぞれ行われました。
 これらを踏まえ、平成18年度には実態調査を行
い、できれば実験的にいくつかの図書館で図書館
評価を実施したいと考えています。
 アンケートなどを行うかもしれませんので、そ
の際はぜひともご協力をお願いいたします。

<委員 大和市立図書館 久根口 勇 >