協会報(~239号)

特集:地域資料について

2012年3月19日 14時30分 [管理者]
●特集 地域資料について


 昨年の図書館総合展において、ブース展示に「協会加盟館の刊行物」コーナーを設置するため、各館にご協力をお願いしましたところ、ご提供頂いた多くの資料が、公共図書館を中心とした、地域・郷土に関する刊行物でした。図書館は、「地域」の情報拠点として、その果たす役割に期待が高まっているところでもあります。
 そこで、協会報としても久しぶりに「地域の資料に関する各館の取り組み」を特集にしてみてはということになりました。
 「地域」「郷土」といえば、鎌倉市、小田原市、秦野市等のお名前があがりますが、たびたび当協会報や県立図書館情報誌「こあ」などでも紹介されている事もあり、今回は、他の加盟館に、最近の活動報告を中心に原稿をお願いいたしました。
 県立図書館には、デジタルアーカイブによる資料公開の事例を、川崎市の図書館には、地域資料担当者会議による「地域資料データベース」や「
浮世絵コレクション」作成の活動報告を、藤沢市には「協会加盟館の刊行物」コーナーにもご提供いただいた『わが住む里』にみる郷土研究について、厚木市立中央図書館には、郷土・行政資料コーナーと資料活用(レファレンスデータベースの作成)について、町村図書館を代表して二宮町図書館には、最近の地域資料に関する取り組みを、専門図書館からは、県社会福祉協議会福祉資料室に「かながわの児童福祉事業史」刊行について、それぞれご報告いただきました。
 一読しますと、地域資料の収集・保存という基本的な内容にとどまらず、地道な調査・研究の継続、展示・刊行物、さらに、デジタル化・データベース化による情報発信・体系化といった新しい動きも目立ち、幅広い活動が行われているように思います。
 今回の特集が、加盟館の活動のご参考になれば幸です。

*今回特集タイトルは「地域資料」としましたが、「郷土資料」「行政資料」といった概念も包括するとものとして使用しています。

(広報委員会)