協会報（～239号）

ビジネス支援室オープン！

　京浜工業地帯の中核川崎市に立地し、昭和33年に「工業図書館」、「県立図書館」、「市立図書館」の３つの役割を担って開館し、活発に利用されてきました。
　川崎市内の図書館が整備された後、平成10年4月には、「科学と産業の情報ライブラリー」としてリニューアルオープンし、科学技術と産業分野の専門的資料を有し、ものづくり支援、産業支援に取り組むユニークな公共図書館として、県外にも知られています。
　時代のニーズにあわせて歩んできた図書館ですが、利用者のビジネス活動支援を充実・強化するため、１階が改装され平成17年10月1日に「ビジネス支援室」がオープンしました。
　従来の特許公報、関連図書資料に加えて、新たに利用できるサービスとして、創業・経営革新啓発ビデオ約1600本、キャリアアップのための資格試験問題集、大学や企業等の技術などのシーズ情報、実業家・企業家の伝記、各業界新聞などを利用できます。
　また、従来の発明相談や特許検索アドバイス、同講習会等に加えて、創業相談、経営相談が受けられます。
　そのほか、従来のビジネス関連図書に加えて、国内外の規格、会社年鑑、人名録、白書、経営情報データベースなども充実させました。
　9月22日から11月9日まで、2階ホールではミニ展示「起業の達人　渋沢栄一」を開催し、オープンを記念した10月1日の講演会「創業・起業と渋沢精神」（講師：渋澤健氏）には多数のご参加をいただきました。
　「神奈川新聞」、「朝日新聞」、「産経新聞」などに紹介記事が掲載され、地元ＦＭ局からも放送されました。新たなサービスをより多くの方に知っていただくきっかけになればと思います。
　技術・技能の伝承、中小企業の経営革新、創業・起業を軸にした地域産業の活力向上を後押し、県民の方々が気軽に利用でき、お役に立てる図書館であり続けられるよう新たなサービスを重ねて歩み続けるよう努めていきたいと願っています。
（神奈川県立川崎図書館　高田　淳子）