協会報(~239号)

神図協この1年の動き/郷土・出版委員会

2012年3月22日 13時43分 [管理者]
特集:神図協この1年の動き
郷土・出版委員会

委員長 小田原市図書館長
 森 徳行
  
 平成21年度は、平成19・20年度に神図協80周年記念出版事業が入ったことで中断していた、平成18年度の事業を引き継ぐことから始まりました。
 8月に第1回委員会を開催し、平成18年度までの経緯の確認と今後の活動方針を検討しました。その中で『郷土資料集成第14輯』刊行の可能性について検討を行いましたが刊行にあたっては、精度の高い資料内容を求められるものであり、皇国地誌の翻刻については、現委員が自力で作業を継続することには、時間的な制約や専門分野での判断等の問題があるとの意見もでてきました。
 具体的な結論に至らないまま第1回の会議内容は委員長が預かる形となり、事務局の県立図書館の委員とともに神図協事務局との意見調整を11月に行いました。
 その中では、
 ①皇国地誌残稿の目次(目録)を編集刊行する
 ②郷土資料集成4・5輯の復刻刊行をする
 ③郷土資料集成の刊行に外部の協力を求める
といった意見がでてきました。
 この結果を基に第2回委員会を平成22年1月に開催しました。この席上では、②の復刻刊行は印刷技術的に困難であること、底本とする「集成」自体の内容に不十分な点も多く、復刻するならば誤りは正した上で刊行すべきといった意見から見送られました。また③の外部に協力を求める点では、刊行主体はあくまでも郷土・出版委員会であること、外部に委託するのは専門分野の監修協力など限定すべきであること、を確認しました。
 検討を重ねた結果、平成18年度に行った「皇国地誌残稿」の資料所在状況の調査結果を基に新たな刊行事業の可能性を模索することとなりました。
 これらの実現・達成のためには各館からの各委員に対する協力が得られることが何より大切であるということは言うまでもありませんが、何卒ご協力をいただきながら、平成22年度は、第14輯の刊行に向けて進むことにしたいと思います。
(更新:2012年3月22日 13時58分)