協会報(~239号)

神図協この1年の動き/大学図書館委員会

2012年3月22日 13時47分 [管理者]
特集:神図協この1年の動き

大学図書館委員会

委員長 関東学院大学図書館運営課長
 大川 裕一
  


 大学図書館委員会の活動は、活動の軸となるテーマを相互協力に設定することに始まり調査、研究を進めてきた。
 現在、大学図書館ではサービスのあり方、学術情報環境への対処等で、多くの課題を抱え奮闘をしている。増大する電子ジャーナルをはじめとする、電子リソース提供の問題、減少する資料費、施設費の影響による図書館運営における問題等が課題となっている。一方で相互協力へ視点を向ければ、コンソーシアムによる経費的な効果や社会貢献、地域連携、機関リポジトリの拡充等の取り組み効果も見えてくる。委員会では変動する環境の中にあって図書館がサービス機関としての機能をいかに発揮していくかをテーマのひとつとして検証を行ってきた。
 平成21年度より平成22年度の活動メインテーマは「相互協力のあり方を考える」に設定した。これは前々期の継続テーマともなるが今期では、大学図書館に留まることなく他機関へも範囲を広げ相互協力の可能性について協議を重ねていった。
 第1回委員会は、関東学院大学で行われ、今期活動メインテーマの設定、各種相互協力組織の動向と大学図書館の関わり、機関リポジトリ推進事業の活動等について協議した。
 第2回委員会は、鶴見大学で行われ、大学図書館委員会と県内相互協力組織との関係および、今後の相互協力の可能性について協議した。県内の大学図書館は国公立、私立等の異なる設置により規模、機能等が異なるが、コンソーシアム、相互協力を目的とした組織、動きも出てきている。それぞれの関連性、事業内容、問題点等を確認し、今後の方向性、可能性について協議した。 第3回委員会は、相模女子大学で行われ、図書館サービスの多様化の問題、電子ジャーナル経費とコンソーシアム契約、予算作成と執行過程の問題点、学術情報基盤整備および、目録所在サービスの予算削減による今後のサービス展開の予想等について協議した。また、平成23年度全国図書館大会についての開催予想と参加の実現性、予想される問題点等について協議した。
 第4回委員会は、神奈川大学で行われ、大学図書館の社会貢献、地域貢献の可能性と問題点、機関リポジトリによる社会貢献への拡大と可能性、館種を越えた新たな相互協力活動の可能性等について協議した。

(更新:2012年3月22日 13時58分)