協会報(~239号)

企画委員会 あらためて、神図協とは

2012年3月19日 16時03分 [管理者]
あらためて、神図協とは

企画委員長 横浜市中央図書館調査資料課長 佃 一可

  昨年11月21日、パシフィコ横浜で「図書館総合展」が開催された2日目、県内の日図協の会員を中心に「日本図書館協会 神奈川のつどい」の第1回が開催された。
事務局側が見込んだ参加人数30人を大幅に上回り集まった人数は約60人。チラシには「今の図書館の状況、日本図書館協会がどうあってほしいか、等々、ざっくばらんに意見交換」とある。
この集会と神図協が直接関係しているわけではないが、あらためて神図協が今、求められているものは何なのだろうか。
 古い時代はさておき、神図協が恒常的に取り組んできているのは、加盟館職員の研修、永年勤続表彰、図書館情報の交換、郷土資料の出版。
そのほか時宜に合わせたテーマを設定し、それぞれの委員会を設けてテーマに沿った活動をしてきた。日図協が個人を構成員とする社団に対して、神図協の構成員は県内の公共図書館、大学図書館、専門図書館などの施設会員を主とし、
それに若干の個人会員を加えたものを基にしている。したがって理事者は各施設から選出されそれぞれの有為性が図られている。
しかし今日、図書館運営者が官から民に揺れ動き雇用形態も変化する中でこの枠組み自体が動き始めている。
 昨年度、総会の際の永年勤続表彰を一部圧縮し、対象を施設職員以外の団体・個人にも拡げた。これによって総会当日の人の集まりもよくなったし、
何より県内の図書館活動の拡がりに寄与したと思われるがまだまだ、時代の流れの速さに追いつけていない感が拭えない。
 少し早いが企画委員会では2008年の神図協創立80年に向かって創立80年記念事業プロジェクトを立ち上げた。記念事業で何をするのか、まだおぼろげだが、
いわゆる「記念講演会」の他に、県内の図書館それぞれが所蔵している「貴重資料」を集合させた展示、県内出版物の展示即売会、県内図書館人の人物伝の出版などが候補にあがっている。