協会報(~239号)

第13回図書館総合展報告 ブース報告

2012年6月10日 10時36分 [管理者]
第13回図書館総合展報告

第13回図書館総合展 ブース展示
「東日本大震災と神奈川県内図書館アンケート
『震災の影響について』から」  

藤沢市総合市民図書館 野神 康嗣


  広報委員会は、例年どおり第13回図書館総合展においてブース展示を行いました。
  今回の展示は、会報第236号でもご報告した東日本大震災による加盟館への影響についてのアンケート調査をもとに、内容を絞り込み出来るだけグラフ化してパネル展示しました。
  このアンケート結果からは、1万冊以上の資料の落下が県内で7館もあったことなど、落下冊数や臨時休館日数、サービスの利用制限、計画停電の対応、被災者・被災地への支援策などが分かります。
  また、加盟館からご提供いただいた震災直後の図書館の写真も展示しました。提供された写真の多くは資料が大量に落下しているもので、中には書棚が転倒しているものもありました。
  作業を進めるにあたり、改めて東日本大震災の影響の大きさを感じると同時に、加盟館が被災地へ職員を派遣したり、一時避難施設に図書コーナーを設置したり、東北地方の地元新聞の閲覧サービスを行うなど、被災者・被災地支援としてさまざまな行動をとられていることが分かりました。
  3日間のブース来訪者数は372名で、パネル展示のなかでも特に震災直後の図書館の写真に興味を持たれた方が多く、写真のパネルを撮影してよいかとお尋ねになる方が何人かいらっしゃいました。

展示の様子


  パネル展示のほかに、加盟館よりご提供いただいた刊行物も展示しました。なかでも、座間市立図書館からご提供いただいた「座間市立図書館危機管理マニュアル」については、展示内容との関連性も強く来訪者の方々が熱心にご覧になっていました。(この件に関しましては、次項Pick UP☆告知板を参照してください)
  広報委員という出展する側として参加させていただいた今回の第13回図書館総合展ですが、企画からパシフィコ横浜での出展まで貴重な経験をさせていただきました。今後の自館での図書館運営に役立てていきたいと思います。