協会報(~239号)

研修会レポート4 事例発表「学校との連携」

2012年6月10日 10時39分 [管理者]
研修会レポート4

事例発表「学校との連携」

(12月14日実施)
  

   今回の研修では、『学校との連携』をテーマに、県立図書館企画サービス部企画協力課の菅井紀子氏と座間市立図書館の葉山敦美氏のお二人にお話を伺いました。
    菅井氏による「県立の図書館と県立高等学校による連携・協力事業」では、平成15年に県立高校のモデル校5校から始まり本格化するまでの連携の経緯や、相互貸借管理システムを使ったネットワーク化、貸出・レファレンスの実績や実例などをお話いただきました。学校図書館の所管部署が1つではないため県立図書館側との話がスムーズにいかない、搬送手段がなかなか確保できないなどの課題もあるようで、私立・市立高校との連携も含め今後も事業として改善・発展していっていただきたいと思いました。
講演の様子
   葉山氏による「本のある環境づくり~学校・学校図書館と公民館、公共図書館の連携」では、図書館はあらゆる施設や個人とつながることができ(紐帯)、司書は介在者である、という広い意味での外部との連携のお話から、座間市立図書館での児童向け事業の実例、学校図書館と座間市立図書館の連携の経緯やデータベース化、学校司書との連携などをお話いただきました。最後におっしゃっていた“攻めの図書館経営”という言葉がとても印象に残っています。
    お二人のお話を聞いて、学校に限らず外部施設と図書館が事業連携していくには、片方だけの力では限度があり、双方の事業に対する十分な理解と協力が必要不可欠であることを再認識しました。

(綾瀬市立図書館 鯉沼 幸江)

(更新:2012年6月10日 10時41分)