協会報(~239号)

大学図書館からの情報発信を探る

2012年3月15日 14時41分 [管理者]
大学図書館委員会
●大学図書館からの情報発信を探る

県内の国公私立大学図書館が館種を越えて身近な問題から大学の将来に及ぶ事柄について協議できる場があることは、とても有意義なことであり、大いにこの場を活用してまいりたいと一同考えております。
 今期(平成15~16年度)は、大学図書館が有する学術文献資料を、また、学内で発生している、或いは地域の有する貴重な資料をいかに収集し、公開(情報発信)していくか、すなわち、収集した学術文献資料をそれぞれの大学の事情にあった方法で活かすことを視点に話し合っていこうということになりました。
  そこで、メインテーマを「大学図書館からの情報発信を探る」といたしました。
 このことは学内での、そして地域との連携についても視点を置く幅広い内容でもあります。
 ところで、ここ数年来における学術文献情報は、電子化が急速に進み、その流通形態が大きく変わりつつある中にあって、この電子化にすみやかに対応していくことは、教育・研究を支援することをその使命とする大学図書館にあって、また地域との連携を深めていくという新たな課題に応えていくためには、まさに時宜を得たテーマと考えるものです。
  事始に文部科学省の「学術情報発信に向けた大学図書館機能の改善について(報告書)」をもとに意見交換を行いました。
  以上が第1回および第2回委員会で、第3回委員会では大学図書館に係わる著作権関連の情報交換をしました。
  その要点とするところは
1.セルフ式コピー機による複製にかかる「実務要項」およびその運用についてと(社)日本複写権センターと利用許諾契約を行うことのメリットについて
2.ILLによる文献複製物のFAXによる提供について
3.この4月から国立情報学研究所(NII)が実施する「ILL文献複写等料金相殺サービスシステム」について等です。
  このように今期は、「大学図書館からの情報発信を探る」をメインテーマとして、また、時として重要な話題を挿みながら進めてまいります。
〈委員長代理 横浜市立大学学術情報センター  運営課長 近内尤已〉