協会報(~239号)

委員会発足にあたり

2012年3月15日 14時52分 [管理者]
危機管理特別委員会
●委員会発足にあたり

 「危機管理特別委員会」を平成15年度の委員会活動の一つとして立ち上げている。当委員会は今年度から1期2年間、活動する時限を切ったもので、メンバー構成は三浦市図書館の大井館長を委員長に、横浜市中央図書館、相模原市立図書館、伊勢原市立図書館、そして県立図書館による5名の職員からなる。  
  当委員会が設置された経緯については加盟施設からの要請があったと聞き及んでいるが、翻って考えれば、地方分権と情報公開はますます進展しつつあるし、住民の行政に対する要望や期待は、多様化・高度化の一途をたどっているなど、図書館を取り巻く環境は複雑になっている。当然のこととして、「質」の高い行政サービスを提供するための方策に知恵を絞る必要がでてくる。  
  そんなこんなで、「危機管理」というテーマを設定したことは大変タイムリーな動きとして評価できるのではなかろうか。一例を挙げておこう。①クレームやトラブルが発生した際は、迅速・的確に対応しなければならない。②クレームやトラブルの発生を未然に防ぐこと、拡大させないこと、再発させないこと。③個人対応から組織対応への転換が求められている等々、また④地震など自然災害に対する職員・利用者への訓練・啓発活動等々、危機管理への取組み内容は沢山ある。
  初会合は10月3日、県立図書館において開催した。一回目ということもあり、神図協の池田事務局長に出席をお願いし、今回協会がこの委員会を立ち上げた経緯等について説明を伺っている。基本的な認識としては、図書館の経営は従来と比較にならないほど諸問題を抱えているのでは、ということである。
  来年の当委員会活動は、各加盟施設から諸問題を具体的に提示していただき、出てきた内容を県下の「危機管理」事情にまとめることで決定した。現在、アンケート調査を実施するための内容精査に着手したところである。その結果については加盟施設にフィードバックしていくことになる。アンケート調査の際にはご協力いただくことになるので、この紙面をお借りしてお願いしておきたい。
〈委員 県立図書館 内藤貞三〉