協会報(~239号)

読書スタンプラリーの思い出

2012年3月23日 10時04分 [管理者]
特集:「国民読書年」から次の一歩へ

読書スタンプラリーの思い出  

(大磯町立図書館)


 「読書と言えば思い出すのが、読書スタンプラリーだ。子どもの頃、よく通った公立図書館で行われていたもので、確か小学1・2年生向き、3・4年生向き、5・6年生向き、中学生向きというように、本の内容によって4つにコーナーが分かれていた。スタンプラリーコーナーにある本を図書館で借りて読み、事前に渡されていた「スタンプラリーカード」に、書名と作者名を書いて、本の返却時にカウンターの係の人に渡すと、カードにスタンプを押してくれた。そのスタンプが押されたカードを何枚か集めるとプレゼントがもらえた。10枚だと鉛筆か消しゴムかシャープペンシル、20枚だとクリアファイル、50枚だとミニバッグ、100枚だとペンケースなんかだと記憶している。最初は友達に薦められて何となく始めたのだが、私は図書館が家から近かったこともあり、1週間に1度は図書館に行き、2枚ずつ(スタンプラリーカードは1日に2枚までしか、スタンプが押されないルールになっていた)カードを集めていったのだった。今回の文学賞をいただけたのも、そのときの読書が少しは役にたっているのかなと思う。」
 あと10年位したらこんな文章を寄せる作家が現れることを夢想しています。

(大磯町図書館 佐藤 聡)