協会報(~239号)

☆★告知板★☆

2012年3月29日 10時26分 [管理者]
☆★告知板★☆

デボジット・ライブラリー構想検討
プロジェクトチーム活動報告

 神奈川県図書館協会がデボジット・ライブラリー構想を検討することとなったきっかけは、平成12年7月の神奈川県議会定例会本会議一般質問において、図書館運営に関係する質問中、県立図書館及び県内各市立図書館の多くが既に収用能力を
越えている状態にありその解消のため、検討されている県立高校再編整備と結び付け、市町村と県が共同で運営する「デボジット・ライブラリー」を設置の提案が出されたことが始まりでした。
 質問に対し神奈川県は、県立図書館及び県内各市立図書館がリサイクルなどさまざまの工夫により対処しているが、スペース上多くの図書等が廃棄されているのが現状であり、提言を神奈川県図書館協会などで調査研究する、と答弁し、神奈川県より神奈川県図書館協会は調査依頼され、もとより神奈川県図書館協会に参加する図書館も同様な課題を抱えることもあって早急に研究に着手することと決定しました。
 早速企画委員会の中にデボジット・ライブラリー構想検討プロジェクトチームを設置し、そのメンバーを県、横浜市、川崎市、県央・津久井地区、湘南・西湘地区の公立図書館から各1名選出してチームを発足させました。
 チームは平成12年10月26日に第1回会議を開催し調査研究に着手し、調査研究項目を、 

1)県内公立図書館保存スペースの実態調査分析
2)収集、コンピュータ検索、物流など各システムの調査研究
3)県立高校教室の施設面の調査研究

として、以来4回の会議を開催し、平成13年3月、検討結果を「デボジット・ライブラリー構想」の報告書にまとめました。
 報告書は、3つの調査項目に従い、先ずアンケート調査による県内公立図書館の現状分析をしました。
 各公立図書館の85%がほぼ満杯の状態(90%)の状態にあるのが解り、早急なデボジット・ライブラリーの設置を望む意見も寄せられています。次いでデボジット・ライブラリーとはどんなものなのか研究するため、英国図書館のデボジット・ライブラリーであるドキュメントサプライセンターについて調査し、英国では既にデボジット・ライ
ブラリーは単なる図書館の保存庫から独立して、特定の目的を持つ図書館としての機能を求められてきていると報告しています。その中にあって、先ず神奈川として最初にどのような取組みが期待されるのか、政令指定都市2市を抱える神奈川のデボジット・ライブラリーの在り方、収蔵資料の構成と利用方法、また図書選定・データ作成・配架方法・配送など細かに報告しています。そのほか前提となる県立高校教室の転用方法の事例研究をし、最後に次年度以降の取組みを提示し、更に調査研究の深度を高めることを期待しています。
 詳しくは報告書に示してありますので、是非ご一読頂きたくお願い申し上げます。

<逗子市立図書館 小林 仁 >


2012-03-29 [管理者]
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